22.0×13.5×h13.0 cm（ケースのサイズ）

本展のメインである大江さんプロデュースの茶箱です。
大江さんは茶碗と振出を自ら制作しつつ、ケースを含めその他の道具をコネクションを駆使して集結させ、ひとつにまとめました。

内容は茶碗、振出、茶器と茶筅、そして火を起こし湯を沸かす道具のセットになります。
仕覆もそれぞれ最新のハイテク素材が使われており、かつクッション性など機能的にも優れています。
これ1つ持っていけばどこでもお茶が点てられるようになっています。

大江さん制作の小服碗と振出にはそれぞれに仕覆がついているのですが、大江さんこだわりのハイテク素材で、しかもすべて違う素材でできています。
茶碗には綿の入ったクッション性のあるもので、振出には最新の軽くて暖かいフリース素材が使われています。
そして大江流茶箱のキモのひとつが、茶杓と茶器の代わりに一人分の抹茶の粉を入れるための試験管が入っていることです。
これにより道具の数を減らし、かつ手間も省きます。
こちらにも茶筅と合わせ専用のケースが付属します。

白い袋に入っている道具は、火を起こし湯を沸かすためのセットになります。
固形燃料にライターで火を付け、アルミ製クッカーに水を入れて沸かします。
五徳として使えるステンレスメッシュのシートと建水も付属しています。
そしてこれらはすべて1つにおさまり、専用のポーチに収納されます。
それぞれのギアは単体で販売されているものもありますが、このような組み合わせと機構を編み出した大江さんのアイデアは大変秀逸だと思います。

抹茶を点てるというのはハードルが高く感じられる方も多いとは思いますが、実際には細かい作法を気にせず点てるだけなら簡単ですし、かすなども残らずゴミが出ないので山登りやキャンプなどにもとても合っています。
これを機にお茶を点ててみようという方が少しでも増えてくれれば本望です。

[内容]
・茶碗（中綿入りの仕覆付）
・振出（フリース素材の仕覆付）
・茶筅
・茶入用の試験管（ケース付）
・クッカー（ポーチ付）
・ストーブ（五徳）
・建水
・固形燃料 / ライター用ケース

※茶碗・振出でご希望のものがある場合は、その旨を合わせてお伝えください。
※固形燃料を使う場合は、パッケージから出してご使用ください。
※お湯200ml〜250mlを沸かすのに丁度良い火力です。
※クッカーにはシリコンバンドが付属していますが、熱くなるのでやけどにご注意ください。布などを使って持つことをお勧めします。
※輸送の都合上、固形燃料とライターは付属しません。

[大江 憲一]
1975年　愛知県生まれ
1995年　愛知県立瀬戸窯業高等技術専門校修了
1997年　多治見市陶磁器意匠研究所修了
1999年　独立
2016年　岐阜県土岐市へ工房移転